元カノは人妻だった(4章:ラブホの夜・後編)です。
エッチシーン続きます!
4章:ラブホの夜・後編
バスローブ姿のまま、二人は鏡張りのベッドルームへ戻った。
部屋のどこを見ても、自分たちの姿が映り込む。
由梨はベッドの端に腰を下ろし、少し緊張した面持ちで健太を見上げた。
サイドテーブルには、ローションや小さなバイブ、羽根のついたティックラー、コンドームが並んでいる。
由梨はローションのボトルを手に取り、健太にそっと差し出した。
「これ……使って、私に……」
その言葉には、期待と不安が入り混じっていた。
健太はローションを手に取り、まずは由梨の太腿から内側へとゆっくり塗り広げる。
ひんやりとした感触が指先から伝わり、由梨の肌が艶やかに光る。
「冷たっ……でも、気持ちいい……」
由梨は、普段とはまるで違う感覚に戸惑っていた。
いつもの健太のやさしい手のはずなのに、ローションのぬるぬるした感触が加わるだけで、まるで全く別の生き物に触れられているような気がした。
太腿の内側をなぞられるだけで、奥がじんじんと疼き、全身が敏感になっていく。
どこを触られても、すぐに深い快感へと繋がってしまいそうだった。
「由梨、すごく綺麗だよ。光ってる」
健太の言葉に、由梨は鏡の方をちらりと見た。
鏡に映る自分の姿は、ローションで濡れて、肌がテカテカと光っている。
その表情も、普段の自分とは全く違っていた。
口元はだらしなく開き、目はとろんと潤み、明らかに欲情に溺れている顔だった。
自分がこんなふうに変わってしまうことに驚きながらも、恥ずかしさよりも、もっと見てほしいという気持ちが勝っていた。
健太の指が、ローションで滑るように由梨の敏感な部分をなぞる。
「やばい……それ、すごい……」
由梨は、いつもより何倍も感じていることに気づいた。
指が入るたびに奥がきゅんと締まり、頭の中が真っ白になりそうだった。
ローションの効果なのか、鏡に映る自分の姿のせいなのか、理性がどんどん溶けていくのを感じていた。
健太は指を動かしながら、もう片方の手で由梨の胸を優しく揉む。
胸と下半身、両方を同時に愛撫されると、快感が全身を駆け巡り、どこがどうなっているのか分からなくなる。
自分がどんどん壊れていくような感覚に、由梨は恐怖と興奮を同時に覚えていた。
「由梨、すごく感じてるね」
「うん……やばい、もう、イきそう……」
由梨は、こんなに早く絶頂が近づくのは初めてだった。
ローションのぬるぬるとした刺激と、鏡に映る自分の淫らな姿が、普段の自分をどんどん遠ざけていく。
快感に抗えず、由梨は健太の腕にしがみつきながら、何度も絶頂を迎えた。
「はぁ……はぁ……ローション、やばい……」
イッたばかりなのに、体の奥からじわじわと新しい欲望が湧き上がってくる。
むしろ、もっと欲しくなってしまう自分に驚いていた。
しばらく余韻に浸った後、由梨はサイドテーブルに手を伸ばす。
小さなバイブを手に取り、健太に差し出した。
「これも……使ってみたい」
由梨は、今まで一度も誰かにバイブを使われたことがなかった。
でも、今夜だけは全てを委ねてみたいという気持ちが強かった。
健太はバイブのスイッチを入れ、由梨の敏感な部分にそっと当てる。
「んっ……やばい……振動、すごい……」
バイブの細かな振動が直接奥に響き、体の芯が熱くなる。
自分の声がどんどん大きくなっていくのがわかるが、もう恥ずかしさを抑えられなかった。
鏡越しに自分の顔を見て、さらに興奮が高まる。
欲望に溺れていく自分を、もう止めることができなかった。
「健太も……してほしい」
由梨は健太のものにローションをたっぷり塗り、自分の手で優しくしごく。
手の中で滑る健太の熱さが、由梨の中に入りたがっているのが分かる。
自分の手つきがいやらしくなっていくのを鏡越しに見て、さらに興奮が増していった。
「由梨の手、気持ちいい……」
「もっと、してあげたい……健太の全部、欲しい」
二人はお互いの体を愛撫し合い、鏡に映る姿を見つめ合う。
普段なら絶対にできないようなことも、今夜だけは全て許される気がした。
「ねぇ……今度は、鏡の前でしてみたい」
由梨は自分の欲望に素直になり、健太にそう伝えた。
「いいよ……由梨が望むなら、なんでも」
由梨はベッドの端に立ち、鏡の前で四つん這いになる。
健太は後ろからゆっくりと挿入し、由梨の腰を掴む。
鏡越しにお互いの表情が見える。
後ろから突かれるたびに胸が揺れ、顔が崩れていくのが全部見える。
自分がどんどんメスになっていくのが分かり、快感に抗えなくなっていた。
健太は由梨の髪を撫で、腰をゆっくりと動かす。
由梨は何度も絶頂を迎え、ベッドに崩れ落ちる。
頭が真っ白になり、体が勝手に震えて、息が止まりそうだった。
健太に全部壊されていくような、そんな感覚に支配されていた。
今度は健太が由梨をベッドに仰向けにし、正面から深く繋がる。
正面から見つめられながら突かれると、心まで丸裸にされる気がした。
全部を見られて、全部を受け入れて、もう逃げ場なんてない。
由梨は健太に全てを委ね、何度も絶頂を迎えた。
二人は何度も体を重ね、汗と吐息が部屋中に満ちる。
鏡に映る自分たちの姿が、現実なのか夢なのか分からなくなるほど、熱く激しく求め合った。
やがて、二人は力尽きたようにベッドに倒れ込み、しばらく無言で抱き合った。
「……健太、私、今夜でまた一つ、大人になった気がする」
由梨は、健太と一緒ならどこまでも堕ちていける、恥ずかしいことも全部受け入れられる、そんな自分に気づいていた。
「俺も。由梨とだから、全部が特別だった」
由梨は健太の胸に顔を埋め、指を絡める。
「ねぇ……このままずっと、こうしてたい」
「うん……俺も」
ラブホテルの夜は、まだ終わらない。
二人の物語は、さらに深く、熱く続いていく――。
コメント